13歳からの「くにまもり」を読んだら次はこちら ジャンル別 倉山満 先生 の おススメ本 紹介

13歳からの「くにまもり」を読んだら次はこちら ジャンル別 倉山満 先生 の おススメ本 紹介

前回のブログで紹介した『13歳からの「くにまもり」』

倉山満 13歳からの「くにまもり」 感想

こちらはタイトルの通り、13歳の子供でも読めるようにわかりやすく、本当に大切なことだけが書かれた、いわば入門書と言うべき本です。
読んだ後、「もっと学ばなければならない。では他にどんな本を読んで勉強したらいいの?」と思った方も多いのではないかと思います。

知識の偏りを無くすためには、一人の人の話だけを聞くのではなく、より多くの人から学ぶこともとても大切なことです。
しかしながら、1冊の本で、その著者の言説や理論が本当に正しいのか見極めるのはなかなか難しいものです。
そして、その本で著者が本当に伝えたかったことは何なのか。
それを知るためには、著者の本を何冊か読んでみることで、真相に近づくことが出来ます。

今回は、こちらの本を読んで、本当に日本を守りたいと思い、そのために学ぶ一歩を踏み出した人に向けて、倉山満先生の次に読むべき本をご紹介したいと思います。

 

日本が好き!だから日本を守りたい!という気持ちを新たにした方にはこちら

保守の心得 (扶桑社新書 2014.3)

「政党の近代化」「財政」「外交」「憲法」などをテーマに書かれた、「保守」の入門書と言うべき本です。
『13歳からの「くにまもり」』に比べると、もっと厳しい、日本を守るための覚悟のようなものが伝わってくる作品です。
本を読むとき、まず著者来歴や書かれた時代背景などを頭にいれて読むのは基本なのですが、この本が出版されたのが、安倍総理がデフレ脱却していないのに、8%の消費増税を決め、それが始まる直前でした。
「大久保利通になれなかった安倍晋三」の節は今読んでも胸に迫るものがあります。

こちらのブログでも感想を書いていますので、参考になさってください。

倉山満 保守の心得 感想

日本の周辺諸国のことがもっと知りたい!と思った方、アメリカについてはこちら

嘘だらけの日米近現代史(扶桑社新書 2012.9)

大ヒットした「嘘だらけシリーズ」の栄えある第一弾!
アメリカのことが知りたいと思った人はまずはこちらをお読みください。

強いアメリカに弱い日本が無謀な戦いを仕掛けて戦争に負けた。
そんな日本人の持つコンプレックスが間違いだったことに気付かされる本です。

「バカ、ヘタレ、でもやるときはやる」のがアメリカ。
ウッドロー・ウィルソンは実は狂人だった!
国際連盟を作った人のように言われ、なぜか良いことをしたかのように学校で教えられるウィルソン。
ウィルソンのしたことが、いかに罪深いものなのかは、今後、倉山先生の他の著書でも次々と明かされることになります。
南北戦争の評価なども、学校で教わったことはなんだったのかと、かなり衝撃を受ける内容となっています。

倉山満 嘘だらけの日米近現代史 感想

中国について知りたいと思った方はこちら

嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書 2013.6)

嘘だらけシリーズ第二弾!
出だしから「この本の題名がいきなり嘘です」と始まる面白すぎる本です。
「中国史は繰り返す」で新王朝成立から地方軍閥の中央侵入、そしてまた新王朝成立までのパターンを繰り返すの法則が、また面白くわかりやすい。
日本人の持つ中国幻想を吹き飛ばす本です。

倉山満 嘘だらけの日中近現代史 感想

韓国・北朝鮮について知りたい方はこちら

嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書 2013.11)

嘘だらけシリーズ第三弾にして第一部完結作!
日本の保守の方は、韓国大好きですが、韓国をこき下ろして溜飲を下げる本ではありません。
そうは言っても、本当のことを書くだけで、朝鮮半島の歴史ってなんだか悲しく、それ故に笑いを誘ったりするのですが。
出版されたのが、消費増税8%に決まった直後ということもありますが、後書きが韓国について全く触れていません!

私は『嫌韓流』を全巻持っていたほど韓国嫌いでしたが、こちらの本を読んで「韓国の悪口なんか言っててもどうしようもないんだ」と強烈に気付かされました。

倉山満 「嘘だらけの日韓近現代史」感想

ロシアについて知りたい方はこちら

嘘だらけの日露近現代史 (扶桑社新書 2015.3)

私の少女時代には、ロシアという国はなく、そこには「ソビエト連邦共和国」がありました。
入ってくる情報も少なく、秘密のベールに包まれた冷たいスパイのいる国というイメージを私は持っていました。
現在では、なぜか一部の保守の人達の間でプーチン大統領「ロシアの愛国者で、反グローバリスト」と人気で理解に苦しみます。

第二次世界大戦の本当の勝者は誰だったのか?
ヒトラーの脅威からヨーロッパを守るために戦ったはずが、終わってみたら世界の半分が共産主義の国になっていたという恐ろしい現実。
前に述べた三つの国(地域)は国際法を理解できない人達ですが、ロシアは熟知した上で破る、怖ろしい国なのです。

倉山満 「嘘だらけの日露近現代史」 感想

安全保障についてもっと知りたいと思った方はこちら

「軍国主義」が日本を救う (徳間書店 2014.9)

一見過激なタイトルに驚く方も多いのでは。
一時期「自衛隊はこんなに強い!すごい!」といった言説が流行りました。
実際は予算不足でトイレットペーパーも自腹なことも広まり、最近はトイレットペーパーに関しては改善されているようですが、本質はそこではないわけです。
日本人が如何に軍事に対して無知なのか。
現状の自衛隊がなぜ戦えない組織になっているのか痛感させられる一冊です。

倉山満 「軍国主義が日本を救う」感想

日本の憲法について知りたい方はこちら

誰が殺した? 日本国憲法! (講談社 2011.6)

倉山先生の初の単著。
憲法に関してはどの本をオススメするのか非常に悩みました。
倉山満先生は憲法に関する本を何冊も書いてらっしゃいますので。
しかしながら、こちらは、「明治憲法から日本国憲法に代わって、国民の権利も守られるようになったし、戦争放棄で日本は平和になった」と信じている人にこそ読んで欲しいです。
「最高裁は人権を守らない」という現実。
日本国憲法成立についても丁寧に書かれています。

私のブログでの感想は、ちょうど平和安全法制の関係で、集団的自衛権に関することが中心になっています。

集団的自衛権?とっくに行使している 倉山満 「誰が殺した?日本国憲法」 感想

別ブログですが、先日の勉強会で、こちらの著書を題材にしていますので、宜しければそちらもお読みください。

『誰が殺した?日本国憲法!』より日本国憲法前文の洗脳~大切なのは一人一人の自覚と学び

天皇、皇室についてもっと知りたい方はこちら

日本一やさしい天皇の講座 (扶桑社新書 2017.6)

平成28年8月8日に上皇陛下による玉音放送が行われました。

象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば

こちらの本の多くは「通史」に割かれています。
日本の歴史は皇室の歴史。
歴史を重んじる、だから「先例を重んじる」
出版されたのは、譲位に関する特例法が成立した直後でした。
なぜ明治の皇室典範が制定された過程で「譲位」ではなく、終身在位になったのか、その問題点などについても語られています。

倉山満 日本一やさしい天皇の講座 感想

日本の政治経済についてもっと知りたいかたはこちら

2時間でわかる政治経済のルール (講談社+α新書 2019.2) 新書

まさに政治経済のルールを学ぶ入門書ともいえる一冊。
先日、大臣に就任したばかりの「小泉進次郎氏が総理大臣になれるのか」など、たった今、知りたいことについても書かれています。
経済に関しては専門ではない倉山満先生ですが、政治、憲法、歴史の専門家である倉山満先生だからこそ見抜けるルールがあります。

政治経済のルール 倉山満 2時間でわかる政治経済のルール 感想

なお、経済について、倉山先生の本ではないですが「経済のことが全然わからないけどどこから勉強したらいいの?」という方に私がいつも紹介しているのはこの2冊です。

世界一わかりやすい 経済の教室 (中経文庫 2013.4) 文庫

デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書 2010.1) 新書

ネットで簡単に情報が入る世の中ですが、初心者ならなおさらきちんとしたものから学ぶ必要があると思います。
間違っても「法人税を上げれば、企業は利益を増やすためにもっと頑張って稼ぐようになる!だから法人税を上げろ!」などと珍説を唱える経済ブロガーなどを信じてはいけません。
一度、妄信してしまうと、初恋は忘れがたいのか、如何にその人物が間違った言説を行っても、間違った行動をしても、信じることをやめられないというのを良く知っていますので。

さて、どの本から読むのも自由。
勉強や読書はやりたいと思ったときに楽しんでやるのが一番です。

私がご紹介した本で、皆様が楽しんで頂けると幸いです!