「歴史問題をぶった切る」 感想

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 今回の本は去年の7月9日に行われた藤岡信勝先生、竹内睦奏先生、倉山満先生のセミナーを加筆修正にて出版された本。発売にあたってチャンネルくららで番組も作られています。必聴です!

【3月25日配信】特別番組「歴史問題をぶった切る」 藤岡信勝 竹内睦泰 倉山満【チャンネルくらら】

 「教科書をつくる会」を立ち上げて、日本の自虐的な教育事情に一石を投じた藤岡先生。日本の歴史教科書の内容はまだまだ問題山積みですが、それでも一時期に比べれば随分自虐的な表現は減っているようです。「新しい歴史教科書をつくる会」が出てきたことで、教科書のシェアが変化し、倒産した出版社の話など具体的な事例が興味深いです。
 藤岡先生の提言された、歴史教科書の6つの大罪 (中学校用)、こちらを踏まえてもう一度歴史教科書について考えると怖ろしいことに気づかされると思います。6つ目の「共同体としての国家の否定の総仕上げ-地球市民主義」。上の動画でとんでもないことを倉山先生が言っています。恐ろしい!

 竹内先生は代々木ゼミナールのカリスマ講師。先生が講師になった目的とそのための不屈の精神が素晴らしいです。より多くの人に自分の信ずることを伝えるために一番大手の予備校の講師になった。しかも本来なら採用されないはずだったのを、あきらめない気持ちと機転で乗り切るその精神力。
 勉強法としても歴代天皇の名前を暗唱し、そこから記憶を引き出す方法などとても参考になりました。しかし、文章も面白いのですが、ぜひ上の動画をご覧ください。動いている竹内先生の面白さは格別です。さすがカリスマ講師!

 そして、倉山先生。去年の6月、慰安婦の強制連行を日本政府が認めた証拠とされていたこの談話が、再検証により、事実に基づいたものでなく韓国側に言われるがままなされたいわゆる「河野談合」だったことが明らかになりました。このセミナーは、この談話を潰すための秘策が語られています。但し、この時にはもう「河野談合」だったことが明らかになってしまっているのですが。再検証に至るまでの間に、倉山先生は旧維新の会の国会議員の方々にこの秘策を授けています。大変興味深いのが文書学についての話。村山談話によって造られたアジア歴史資料センターで昔働いていた倉山先生が、村山談話を骨抜きにするために何をしていたかという話です。この「文書学」についても一度詳しいお話、あるいは本にしていただきたいです。

 藤岡先生の語る自分が昔、左翼だったという話。このブログでも何度か書いていますが、勉強熱心で真面目で素直な子供ほど左翼になってしまうというこの日本の教育界の現状。何とか変えていきたいと思うのですが、学校にまかせていてもどうにもなりません。何よりも子供に教育をする大人が一人でも変わっていくことが大切です。一人でも多くの人にこのことを伝えられたらと思います。

 ※こちらの記事は平成27年3月30日に書かれたものです。