本の感想

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グレンコ・アンドリー 『プーチン幻想』 感想の裏話

 5年以上やっていますが、改めて書評って難しいなあと思います。  読んでいない人にその魅力を伝えなけらばならないので、ある程度のあらすじは必要。しかしながらネタバレになりすぎてもダメ。書いた人の意見がなければ感想にならないけど、主観が入りすぎてもダメ。  その辺を身構えすぎて、中々書けない理由になったりしていたのですが、あまり難しく考えすぎてもダメですね。完璧なものなど書けるはずはありませんので。 […]

カルロス・ゴーン氏保釈 日本の司法制度を学ぶために今こそ読みたい3冊 『検証 検察庁の近現代史』『不徳を恥じるも私心なし 冤罪獄中記』『オウム死刑囚 魂の遍歴』

 平成30年11月19日に金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで東京地検特捜部に逮捕されたカルロス・ゴーン氏ですが、3回目の保釈請求の末3月6日に保釈されました。勾留期間は108日でした。  この件について、外圧に屈するなと言った意見から、日本の人質司法は人権無視だ!との声も聞かれます。果たして日本の司法制度に問題はないのか。新聞やネットの記事だけでは今一つスッキリしない方のために […]

倉山満 嘘だらけの日米近現代史 感想

 嘘だらけシリーズ1作目。すらすらと読みやすいけれども目からうろこが落ちる本です。  倉山先生はアメリカのことを「バカ、ヘタレ、でもやるときはやる」とバッサリ切っています。現代の私たちは敗戦後の教育のせいもあり、アメリカのような強い国に無謀な戦争を仕掛けたどうしようもない国だと自国のことを卑下していますが、実は第一次世界大戦後の日本は世界の列強国の一つであり、最強の軍隊を持つ国だったことがわかりま […]

倉山満 「間違いだらけの憲法改正論議」 感想

 憲法改正といえば、よく話題になるのが、9条と96条についてですが、本当にそれだけでよいのでしょうか。自民党の出している憲法草案は何が問題なのでしょうか。  改正するところがある、ということは今の日本国憲法には問題がある、ということになります。この本ではまず、日本国憲法の何が問題か、ということについて語られます。一言でいうと、何もかもがでたらめで話にならないということです。  まず、成り立ちがでた […]

倉山満 保守の心得 感想

   またまた、倉山満先生の新刊。今年出た本を、「常識から疑え!山川日本史 上」から数えたら、なんともう4冊目!!しかも「山川日本史 下」が5冊目でもう発売しており、明日amazonから届きます。倉山先生の本だけで読むのが追いつかないペースです。執筆に講演に、大学の授業もなさってるのかしら?先生過労死しないでね。  「はじめに」で私たちの住んでいる日本がいかに素晴らしい歴史と伝統を持った […]

私にとって保守とは

 倉山満先生の「保守の心得」を読んだ。そちらの感想はまた近々あげるとして、私の考える保守、というか、本当はブログを立ち上げるときに書くもののような気はするが、私がこのようなブログを立ちあげるの至った理由を書いておきたいと思う。  若い時ははっきり言ってウスラサヨクだった。日本国憲法は平和憲法だと思っていたし、君が代は口パクだった。日本はなんだかよその国にひどいことをしていたようだ、と思っていた。し […]

集団的自衛権?とっくに行使している 倉山満 「誰が殺した?日本国憲法」 感想

   倉山満先生の初めての単独著書。東日本第震災直後に出版された本です。「嘘だらけ」シリーズの軽い語り口とは違い、ちょっと文章固めです。日本国憲法の三大原則と言われている「平和」「人権」「民主主義」。それを信じて裁判なんかしたらどうなるか、といった、運用面の問題から、日本国憲法の制定の成り立ちなどがとてもわかりやすく書かれています。  私は、倉山先生の動画や著書に触れる前から独学で憲法の […]

民間防衛 スイス政府編 感想

   感想文を書くような本か?と思われるかもしれませんが、この本、すごく大切なことが書いてあります。  核戦争が起こったら、どんな被害があるかとか、どのように避難すればよいかとか、そのためにどういった備えと心構えが必要か、などかなり具体的なことが書いてあります。  戦争が起こって、攻撃を受けたときにどのように対応すべきか、占領されたらどうするか、国を取り戻すためにどうすればよいのかなど、 […]

倉山満 歴史問題は解決しない 感想

 またまた、倉山先生の新刊。新刊ラッシュで読むのが大変!今までの、倉山先生の歴史観、大日本帝国憲法に関する評価などがギュッと濃縮されたかのような1冊。大変読みごたえがありました。  私が今まで思いもしなかったのは第五章第三節の『「戦争」が根絶された世界』で「戦争」をなくそうとしたがために、より悲惨な紛争が増えてしまったとの考え方だ。  ヨーロッパの王たちの果たし合いの末、その慣習が積み重なり国際法 […]

倉山満 反日プロパガンダの近現代史 感想

 倉山先生の1月25日に出たばかりの新刊。いろんな国のプロパガンダのやり方、歴史上の人物のやっていたプロパガンダ、現在行われているプロパガンダや対処の仕方など盛り沢山な内容。しかも現在のものもかなり実名入り。  「反日プロパガンダに勝つ方法」の章では、実際に倉山先生が活動してきたことも語られています。現在進行形の出来事なのであまり詳しく語られないのですが、蓮池薫さんを救うために「北朝鮮に拉致された […]