倉山満 世界一わかりやすい地政学の本 感想

 待ってました!の倉山先生による、地政学の本です。  世界一わかりやすいとのタイトルの通り、こちらの本にはほとんど専門用語は出てきません。出てくる用語を簡単に説明すると、 ・アクター・・・関係国。最低限の主体性がある国(国家としての意思や能力のない国は数に数えない) ・パワー(大国)・・・発言力のある国。その国のいうことを聞かねば話のまとまらない国。 ・パワーズ(列強) ・ヘゲモン(覇権国)・・・ […]

江崎道朗 『マスコミが報じないトランプ台頭の秘密』感想

 いよいよ残すところあとわずかとなってきました。果たして大統領になるのはドナルド・トランプか?ヒラリー・クリントンか?  いくら考えても日本国民である我々には選挙権があるわけでもなく、その結果はアメリカ国民の意思を受け入れるしかありません。それではこの大統領選のことにあれこれ考えを巡らすのは全く無駄なのか?そんなはずはありません。悲しいことに現在の日本はアメリカに自らの国の安全保障を委ねている状態 […]

江崎道朗 『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』 感想

 「ヴェノナ文書」  これについて聞いたことのある人は多いだろう。しかし「ヴェノナ文書」とは一体どのようなものなのか。本書の中ではこのように説明される。 P67より引用  ヴェノナ文書とは、ソ連・コミンテルンのスパイたちの更新記録だ。  正確に言うと、一九四〇年から一九四四年にかけて、アメリカにいるソ連のスパイとソ連本国との暗号電文をアメリカ陸軍が密かに傍受し、一九四三から一九八〇年までの長期にわ […]

倉山満 『大間違いのアメリカ合衆国』感想

 久しぶりの倉山先生の本の感想です。アメリカに関する本は『嘘だらけの日米近現代史』に続いて2冊目。なんとも楽しい内容になっています。  なにが楽しいかというと第三章までの内容が倉山満少年の黒歴史と共に語られます(笑)。黒歴史ってこんなに赤裸々に語ってよいものなのでしょうか。宇野正美先生の本を読んでユダヤ陰謀論にはまり(すぐに真実に気付くのですが)、小説吉田学校を読んで世の中の真実を知ったつもりにな […]

それは本音ではなく思いつき?! 西村幸佑 『日本人に「憲法」は要らない』を読んでみた

 8月9日に出た西村氏の新刊です。  なぜ、こちらの本を読もうと思ったか。きっかけになったのはこの動画です。 1/3【討論!】日本と世界の暑い夏[桜H28/8/6]  そもそもタイトルといい、一体何を話すのか?なぜ呼ばれるのかわかっていないのにしょっちゅう出てくるアートディレクターは「暑い」じゃなく「熱い」について語ってるし(悪口ではなく本人が言っている)、後半20分ほどは司会者が最近番組でいつも […]

今更ながら安倍談話について~倉山満「歴史戦は『戦時国際法』で闘え」と中西輝政「外務省に奪われた安倍外交」を読んで

 本当に今更ですが、前回の感想に加えて安倍談話について語りたいと思います。最初に談話を聞いたときに感じた事。「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」この言葉は良かったかなあ。と、しかし、この談話の中で使われた「民族自決」の言葉に、なぜこの言葉を使わなければならなかったのかと思いました。  その後こちらの報告書を読 […]

倉山満 歴史戦は『戦時国際法』で闘え 感想

   久しぶりの倉山先生の著書の感想。書けてないの何冊たまってるんだろう(大汗)。順次書いていきます。  こちらは4月24日に出た新刊。年表入れて111ページと言う適度なボリュームでするすると読めました。最近のご著書は300ページ超えのものも多かったですからねえ。たくさん読めるのは嬉しいのですけど。  それで、ページを開くといきなり笑点のネタと「北岡伸一氏は悪い奴だ」から始まるという。笑いの要素も […]

すめらみこといやさか!ブログ開設二周年!

 細々と更新しております。皆様のおかげでこのブログも二周年を迎えることが出来ました。  1周年の時はブログを始めることにしたきっかけについて語りました。 検索 すめらみこと ブログ開設1年! すめらみこといやさか!  今回はなぜブログと言う手段だったかについて、一つきっかけになったエピソードを書こうと思います。  2年前の10月1日。消費税が8%になることを安倍首相が決定して記者会見を行いました。 […]

倉山満「検証 財務省の近現代史」感想

 今年の4月に消費税が8%に上がりました。現在は来年の10月に10%にするかどうかが議論されています。4月の増税でどのようなことが起こっているのかは、私の先日のブログでも書きました。このタイミングでの増税は絶対すべきではありません。 #反動減はリーマンショック級 10%の消費増税は無理  なぜ財務省はここまで増税を強力に推し進めるのでしょうか。本書は財務省がどのような官庁なのか、その150年の歴史 […]

カルロス・ゴーン氏保釈 日本の司法制度を学ぶために今こそ読みたい3冊 『検証 検察庁の近現代史』『不徳を恥じるも私心なし 冤罪獄中記』『オウム死刑囚 魂の遍歴』

 平成30年11月19日に金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで東京地検特捜部に逮捕されたカルロス・ゴーン氏ですが、3回目の保釈請求の末3月6日に保釈されました。勾留期間は108日でした。  この件について、外圧に屈するなと言った意見から、日本の人質司法は人権無視だ!との声も聞かれます。果たして日本の司法制度に問題はないのか。新聞やネットの記事だけでは今一つスッキリしない方のために […]

1 5 9