倉山満

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倉山満 『国際法で読み解く世界史の真実』感想

 倉山先生による国際法の本。タイトルに「国際法」がつくのは「歴史戦は『戦時国際法』で闘え」に続いて2冊目ですね。  今回のこちらの本を読むことで、今までの倉山先生の著書に対する理解がより深まることは間違いありません。  前回、感想を書いた『世界一わかりやすい地政学の本』で語られる地政学に関してもそうですが、倉山先生の言論あるいは著書が、他の歴史学者あるいは憲法学者と違っていることの大きな理由の一つ […]

倉山満 世界一わかりやすい地政学の本 感想

 待ってました!の倉山先生による、地政学の本です。  世界一わかりやすいとのタイトルの通り、こちらの本にはほとんど専門用語は出てきません。出てくる用語を簡単に説明すると、 ・アクター・・・関係国。最低限の主体性がある国(国家としての意思や能力のない国は数に数えない) ・パワー(大国)・・・発言力のある国。その国のいうことを聞かねば話のまとまらない国。 ・パワーズ(列強) ・ヘゲモン(覇権国)・・・ […]

倉山満 『大間違いのアメリカ合衆国』感想

 久しぶりの倉山先生の本の感想です。アメリカに関する本は『嘘だらけの日米近現代史』に続いて2冊目。なんとも楽しい内容になっています。  なにが楽しいかというと第三章までの内容が倉山満少年の黒歴史と共に語られます(笑)。黒歴史ってこんなに赤裸々に語ってよいものなのでしょうか。宇野正美先生の本を読んでユダヤ陰謀論にはまり(すぐに真実に気付くのですが)、小説吉田学校を読んで世の中の真実を知ったつもりにな […]

今更ながら安倍談話について~倉山満「歴史戦は『戦時国際法』で闘え」と中西輝政「外務省に奪われた安倍外交」を読んで

 本当に今更ですが、前回の感想に加えて安倍談話について語りたいと思います。最初に談話を聞いたときに感じた事。「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」この言葉は良かったかなあ。と、しかし、この談話の中で使われた「民族自決」の言葉に、なぜこの言葉を使わなければならなかったのかと思いました。  その後こちらの報告書を読 […]

倉山満 歴史戦は『戦時国際法』で闘え 感想

   久しぶりの倉山先生の著書の感想。書けてないの何冊たまってるんだろう(大汗)。順次書いていきます。  こちらは4月24日に出た新刊。年表入れて111ページと言う適度なボリュームでするすると読めました。最近のご著書は300ページ超えのものも多かったですからねえ。たくさん読めるのは嬉しいのですけど。  それで、ページを開くといきなり笑点のネタと「北岡伸一氏は悪い奴だ」から始まるという。笑いの要素も […]

倉山満「検証 財務省の近現代史」感想

 今年の4月に消費税が8%に上がりました。現在は来年の10月に10%にするかどうかが議論されています。4月の増税でどのようなことが起こっているのかは、私の先日のブログでも書きました。このタイミングでの増税は絶対すべきではありません。 #反動減はリーマンショック級 10%の消費増税は無理  なぜ財務省はここまで増税を強力に推し進めるのでしょうか。本書は財務省がどのような官庁なのか、その150年の歴史 […]

倉山満 お役所仕事の大東亜戦争 感想

 今回は(も)力作です。331ページで1200円(外税)とはなーんてリーズナブル!  倉山先生の大東亜戦争に関する本は単著では4冊目になると思いますが、今回は大日本帝国の統治機構や内閣の変遷を踏まえて語られます。元老の役割、衆議院との関係、宮中、陸軍、海軍、官僚機構などの間にどのような力関係があるのかを知ることで、単純に出来事だけを追っていたのでは見えないものが見えてきます。この辺が、単に歴史だけ […]

上念司 倉山満 説教ストロガノフ ネオ東京裁判 感想

 説教ストロガノフももう3冊目。今回はチャンネルくららで放送された「掟破りの逆15年戦争」の書籍化です。 戦後70年特別企画「説教ストロガノフ 掟破りの逆15年戦争~戦争責任とは敗戦責任である」  今回は、ポツダム宣言を受け入れた1945年から、満州事変が勃発した1931年までを新しい出来事から辿ってゆき、なぜ日本は亡国への道を歩んでしまったのか、どの時点なら最悪の事態を回避出来たのか、そして真の […]

倉山満・杉田水脈 みんなで学ぼう日本の軍閥 感想

 インターネット放送のチャンネルくららで放送されていた同タイトルの番組の書籍化です。 みんなで学ぼう!日本の軍閥  番組もとても面白かったのですが、やはり文字になっているのを改めて読むと頭に入りやすくて助かります。番組の中のお二人の楽しげな様子がそのままに本になっています。  「軍閥」というとどのようなイメージを持たれるでしょうか。こちらで言われる軍閥は中華民国のような地方に割拠している軍閥ではな […]

倉山満 「帝国憲法物語」感想

 大日本帝国憲法。この憲法がどのように成立したのか。それを歴史的背景と先人たちの思いがつづられた作品です。先人たちが、いかにこの日本を強い国、そして列強並の文明国にするための憲法が欲しかったのか。そして憲法の本質とは何か。それに気づかせてくれる本です。  私たちは帝国憲法を「明治憲法」と教わり、その制定過程もあまりにも表面的な、間違ったことしか教わりません。滅びてしまったポーランドのようにならない […]

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