倉山満 反日プロパガンダの近現代史 感想

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 倉山先生の1月25日に出たばかりの新刊。いろんな国のプロパガンダのやり方、歴史上の人物のやっていたプロパガンダ、現在行われているプロパガンダや対処の仕方など盛り沢山な内容。しかも現在のものもかなり実名入り。

 「反日プロパガンダに勝つ方法」の章では、実際に倉山先生が活動してきたことも語られています。現在進行形の出来事なのであまり詳しく語られないのですが、蓮池薫さんを救うために「北朝鮮に拉致された中大生を救う会」を結成して活動した内容です。私が言論人として倉山先生を信じられる理由として、ただ、学者として安全なところでものを言うのではなく、実際に行動しているということがあります。去年の消費増税の時もそうでした。反対の意見を適当に言っているだけなら、あれだけ先頭に立って活動をしなければ、非難を受けることもなかったのに、増税することで失われる命(1997年の消費税の増税から年間約2万人だった自殺者は3万人に増えています)を思い、矢面に立った。その姿に、この人は本物だ、と感銘を受けました。

 私たち日本人、特に保守派の人間はどうもバカ正直というか、正しいことをやっていればいずれみんなが認めてくれる、と思いがちなのですが、敵のほうは、嘘は100回つけば本当になるとか、真実の中に巧みに嘘を混ぜてきたりなど、さまざまな方向からこちらに罠を仕掛けてくるのです。騙されないためには、私たちはきちんと敵の手口を学び、正しいことをきちんと伝えるためにも、知恵という武器を身に着けなければならないと思います。

 ※こちらの記事は平成26年1月31日に書かれたものです。