田母神俊雄 不徳を恥じるも私心なし 冤罪獄中記 感想

田母神俊雄 不徳を恥じるも私心なし 冤罪獄中記 感想

 田母神さんの新刊が発売されました!

 前半は都知事候補に担ぎ出されてから、逮捕拘留された話。逮捕前と逮捕後にどのように取り調べが変質したのかが興味深いです。中盤は獄中生活。細かい食事の記録や拘置所での生活など。長い拘留生活でも田母神さんがいかに気持ちにおいて負けることなく、体も衰えないように過ごしていたのかが伺えます。真面目に日本の将来を憂えた日記の他、ネタノートを作っていたというのも田母神さんらしいエピソードです。

 後半は裁判について。ここが皆さん一番興味のあるところだと思いますが、明日が判決ですので、詳細は伏せておきます。読んだ限り、当たり前ではありますが、裁判を実際に傍聴した人の記録と同じ内容で、これを読めばいかにチャンネル桜の放送が偏ったものであるのかがわかると思います。重要なことをちょっとだけネタバレすると、数名の証人が裁判で証言しているのですが、その時の登場人物として田母神さんはあまり出てこず、圧倒的に水島社長の方が多いこと。そして公職選挙法違反に関して田母神さんはずっと容疑を否認していますが、水島社長は自ら証言台で公職選挙法違反を認めていることでしょうか。さて?なぜ田母神さんは逮捕されて水島社長は逮捕されていないのでしょうか。

 横領は不起訴になりました。しかしながら未だに水島社長は「横領で不起訴でも無実ではない」とネガティブキャンペーンを張っています。今回、田母神さんが無罪になったとしても水島社長はチャンネル桜での誹謗中傷をやめることはないでしょう。そこまでして田母神さんを犯罪者呼ばわりしたこと。そのように世間に印象付けてしまったこと。人の人生をここまで狂わせたこと。これがどういうことなのか今後水島社長は思い知ることになるでしょう。

 まずは明日の判決です。公正な裁きを望みます!

 ※こちらの記事は平成29年5月21日に書かれています。

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