倉山満 口語訳 日本国憲法・大日本国憲法 感想

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 5月3日はゴミの日だー!ということである意味こんな日にふさわしい本の紹介(半分だけね)。条文の解説付きの口語訳ということで、本の感想と言うのにはふさわしくないかもしれませんね。

 こちらの本ですが、4月29日に発売だったのですが、amazonで予約した私の手に届くのは4月30日。Kindleが同時発売だったので、我慢できずにKindle版も購入してしまったのですが、出来れば文庫版で手に取っていただきたいです。

 倉山先生の本はたいてい1ページ目で、時には表紙をめくった瞬間に衝撃を受けることも多いのですが、この本は本文、日本国憲法前文を見た瞬間クラクラします。日本国憲法前文はもともと読んだらクラクラする代物です。我慢して口に出して読んでみると、自分で何を口走っているのかわけがわからなくなります。これは日本語なのか、これを理解できないのは自分が頭が悪いせいかと一瞬思いますが、大丈夫です。あなたや私の頭が悪いせいではありません。頭の悪い人が作った英文を正直に和訳しただけです。倉山先生の口語訳でずいぶん読みやすくはなっていますが、やはり意味不明というか、詫び証文?これを心に刻んで生きて行けって?何の拷問ですか。

 一条ごとに倉山先生の解説があります。日本国憲法に関しては「・・・先生、こんな身もふたもない本当のこと書いて・・」となりますが、本当のことなので仕方ないです。こんなどうしようもない憲法を国の最高法規として崇め奉っている我が国の現状を嘆きながら読みましょう。

 大日本帝国憲法は純粋に嬉しいです。帝国憲法は簡潔な文で読みやすいのですが、やはり現代の私たちにとってはカタカナ交じりの文章がどうしても読みづらい部分がありますしね。日本国憲法の身もふたもない解説に比べると詳細な解説がついています。

 憲法とは国体そのものです。これにしたがって政治が行われる本当に大切なものです。それをこんなにわかりやすく、しかも文庫版で手に取りやすく、お安い。本当にいい時代ですねえ。

 ※こちらの記事は平成27年5月3日に書かれています。